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コンタクトレンズの種類と特徴


コンタクトレンズの種類と特徴

コンタクトレンズの分類

ハードコンタクトレンズ
・ 非ガス透過性ハードコンタクトレンズ
・ ガス透過性ハードコンタクトレンズ
ソフトコンタクトレンズ
ハイドロゲルコンタクトレンズ(従来の素材のソフトコンタクトレンズ)
・ 従来型ソフトコンタクトレンズ
・ 1日(毎日)使い捨てソフトコンタクトレンズ
・ 1週間連続装用使い捨てソフトコンタクトレンズ
・ 頻回(2週間)交換ソフトコンタクトレンズ
・ 定期交換ソフトコンタクトレンズ
シリコーンハイドロゲルコンタクトレンズ(新素材のソフトコンタクトレンズ)
・ 1週間連続装用使い捨てソフトコンタクトレンズ
・ 頻回(2週間)交換ソフトコンタクトレンズ
・ 定期交換ソフトコンタクトレンズ

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ハードコンタクトレンズ(ガス透過性ハードコンタクトレンズを含む)の特徴

ハードコンタクトレンズ 直径8〜10mm


ハードコンタクトレンズを装着した状態


装用当初は異物感がありますが、ある程度の時間、毎日確実に装用すれば装用感は良くなります。目に異物がはいったり、黒目の傷についたときは、痛みとして、敏感に反応し、早期治療が可能です。ラグビー、柔道などの過激なスポーツには不適切です。


長所
  1. 重篤な眼障害の発生頻度が少ない
  2. 円錐角膜、角膜不整乱視、強度角膜乱視の矯正が可能である
  3. 眼球への酸素供給量が多い(ガス透過性ハードコンタクトレンズ)
  4. レンズの寿命が長い(2〜3年)
短所
  1. 装用感が悪い(当初のみ)
  2. ずれやすい
  3. 紛失しやすい
  4. レンズが曇る
  5. 3時9時の角結膜上皮障害、結膜充血を発症しやすい
  6. 長期装用による眼瞼下垂がおこることがある

ソフトコンタクトレンズの特徴

ソフトコンタクトレンズ 直径13〜15mm


ソフトコンタクトレンズを装着した状態


一般に装用感は良好ですが、逆に目の痛みを抑える効果があり、装用しているあいだに傷が悪化し、はずした直後に強い痛みを訴えることがあります。目への酸素供給はガス透過性ハードコンタクトレンズよりも劣ります。


長所
  1. 装用感が良好である
  2. 充血が目立ちにくい
  3. レンズが曇らない
  4. レンズがずれない
  5. 紛失が少ない
  6. 激しいスポーツでも装用可能である
短所
  1. 円錐角膜、角膜不整乱視、強度角膜乱視は矯正できない
  2. 重篤な眼合併症(角膜潰瘍、眼内炎) の発症が多い
  3. 慢性酸素不足による目の障害を発症しやすい
    例:角膜内皮細胞障害、角膜血管新生

ソフトコンタクトレンズ装用者にみられた角膜血管新生


ソフトコンタクトレンズ装用者にみられた角膜内皮細胞障害


ハードコンタクトレンズとソフトコンタクトレンズの酸素供給の違い


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使い捨てソフトコンタクトレンズ
(頻回(2週間)交換ソフトコンタクトレンズ、定期交換ソフトコンタクトレンズを含む)

使い捨てソフトコンタクトレンズは、ソフトコンタクトレンズであり、前述したソフトコンタクトレンズの長所と短所はすべて共通して持ち合わせている。ただし、使用期間、装用方法が限定されているために、1日使い捨てソフトコンタクトレンズ、頻回(2週間交換ソフトコンタクトレンズ、1週間連続装用使い捨てソフトコンタクトレンズは、従来型ソフトコンタクトレンズと比較すると、それぞれ異なる長所と短所があります。

【1日使い捨てソフトコンタクトレンズ】

長所
  1. レンズケアが不要である
  2. レンズが常に清潔である
  3. 従来型ソフトコンタクトレンズ、2週間(頻回)交換ソフトコンタクトレンズ、定期交換ソフトコンタクトレンズよりも眼合併症の発症頻度が低い
  4. Occasional use(必要なときだけコンタクトレンズを装用する使い方)に最適である
  5. 巨大乳頭結膜炎に最適である
短所
  1. コストが高い
  2. レンズの種類、デザインが少ない
  3. レンズ度数が限定される
  4. 老視用ソフトコンタクトレンズは未発売である
  5. 処方時に、破損などのレンズ不良を1枚1枚確認できない

【頻回(2週間)交換SCL】

長所
  1. 強力蛋白除去が不要である
  2. レンズが清潔である
  3. 従来型ソフトコンタクトレンズ、定期交換ソフトコンタクトレンズよりも眼合併症の発症頻度が低い
  4. 1日使い捨てソフトコンタクトレンズよりも価格が安い
  5. 1日使い捨てソフトコンタクトレンズよりもレンズの種類、デザインが多い
  6. 老視用ソフトコンタクトレンズも発売されている
短所
  1. レンズ度数が限定される
  2. 処方時に、破損などのレンズ不良を1枚1枚確認できない

【1週間連続装用ソフトコンタクトレンズ】

長所
  1. レンズケアが不要である
  2. レンズが清潔である
  3. レンズの装着脱が週に一度のみ
短所
  1. 終日装用よりも眼合併症の発症頻度が高い
  2. 長時間装用による慢性の角膜酸素不足の目への影響が大きい
  3. コストが高い
  4. レンズの種類、デザインが少ない
  5. レンズ度数が限定される
  6. 乱視用、老視用、カラーソフトコンタクトレンズは未発売である
  7. 処方時に、破損などのレンズ不良を1枚1枚確認できない

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